乱樹(らんじゅ)の香り

※※

そのころ、兵庫の部屋に、兵庫に似た、顔の美人が、訪れていた。

そして、麗がまた忘れて行ったピアスを見つけて、

「ま、いいわ。卒業するまでは」

呟いていた。

そのあとは、副社長の娘さんと結婚してもらわないといけないんだから。

今は、報告しないであげるけど。

彼女は兵庫の姉だった。

自分が来た証拠に、ピアスを靴箱の上において、そこを出た。


※※







< 115 / 116 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop