運命の黒い糸
緊張からか、御飯も喉を通らなくて…ただひたすら一樹からの連絡を待った。


果たして、アタシは一樹を前にして『さよなら』が言えるのだろうか。


頭の中では不安がグルグルと回って、何も手が着かない。このまま、何もしないとドキドキして疲れる。


アタシは、久しぶりにピアノを弾くことにした。ツラい時や逃げ出したい時、何故かピアノを弾くと心が落ち着いた。
だから、今回もピアノを弾いて心を落ち着かせようと思ったんだ。
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