運命の黒い糸
プップー

一樹がクラクションを鳴らす。

ついに…始まった。
アタシの最後の決戦が…。


深呼吸をして、ドアを開ける。


『おはよう』

何事もなかったかの様に一樹は挨拶をする。


『…ぉはょぅ』

少しうつむきながら言うアタシ。

『乗れよ』

『いやだ。乗らない。ここで、終わりにするの』

『いいから乗れ!!』

一樹がイライラしてるのが分かる。

結局、一樹の力には適わず車に乗った。
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