愛情表現のしかた
理由を聞いたら

【だってそっちの方が面白いから】

だったな…



【みりん~?このまりも様に逆らう気ぃ?】

柔らかな髪を揺らしながら腕組みをして上から目線で僕を見下ろす。
ふわり、と彼女の髪から甘い匂いがした。
―さわってみたい―


「まりも!?またミツ苛めてるの?やめなよ」

「まりも~♪今度俺を苛めてよ」

「ミツはいいよな、まりもにかまってもらえてさ」


ぴくっ、と唇の端っこをあげて悪戯な笑みを浮かべて教壇に向かう彼女。
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