電界妖怪 〜マカフシギ〜 ①
「駅向こうの小学6年達。私たち、駅向こうの第4小学校と戦争しているの。」
「え?戦争?」
「まあ、単なる決闘見たいな感じだけどね。」
「なんでそんなことに?」
私は智美ちゃんに聞いた。
「詳しい歴史はあんまり聞かされてないけど、昔から仲が悪かったみたい。まあ、倶楽部同士だけどね。」
「全員じゃなかったんだ。」
私は、ホッとした。
「美希は気にしなくていいから、と言いたいけれど、駅向こうの迅蛇(ジンジャー)倶楽部はハッキングして電界倶楽部を作ったことと、美希がいる事に調べていたみたい。」
「ハッキング?」
「電界のハッキング。本当にハッキングしたら犯罪だからいけないけど、電界のハッキングは子供同士なら罪にはならないんだよね。」
「そうなんだ。変わってるね電界って。」
私は言った。
「まあ、ニックネームのツンツンさんが作ったからね」
智美ちゃんは言った。
< 187 / 322 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop