電界妖怪 〜マカフシギ〜 ①
「え、ツンツンって私のおじいちゃんの事かも。」
「え?」
「むかし、よくおばあちゃんから聞かされてたことがあって、昔若い頃はツンツン頭だったことから来てるって。おじいちゃん。私が小さい頃は、よくメカとかいじってたし、市役所にも勤めてたこともあるって。」
「それで、おじいちゃんと電界とどんなつながり?」
「おじいちゃんが電界を作ったっておばあちゃんが言ってた。昔の写真とかよく見た記憶がある。」
私は、言った。家の事にかかわることは覚えているけれど、変わったとこは覚えてない。
「じゃあ、おじいちゃんに聞けばいいじゃない!すごい!美希のおじいちゃん!!」
智美ちゃんは、目を変えて私に言ってきた。でも、私は言いにくそうに…、
「あ…、ごめん。おじいちゃんね、私が5歳のとき他界した。だから私はおじいちゃんにあったのが、病院で。当時、滅多におじいちゃんの実家とか、お父さんが忙しくて行けなかったし。」
「うん?じゃあ、電界は昔からあったって事かな?」
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