電界妖怪 〜マカフシギ〜 ①
次の日、私は外に出ていた。連絡も取れない今、智美ちゃんを探さないといけない。
でも、これはこれで悟州都町を少し探検できる。
ちょっと失礼だけど。でも、自分にとっては嬉しい。
「って言っても、今、いるところが分からないから、結局行っても分からない。どうしよう。」
私は言った。
そういえば、デンタは喋らなかった。あれは私の思い込みなのだろうか。
そら耳の可能性もある。
そんなことを心に思いながら、
すると、智美ちゃんが手をふりながらこっちに向かってくる。
「いたいた!美希。ごめんね電話番号教えなくて。」
「何で教えてくれなかったの?って人の事言えないんだよね。私も聞くの忘れちゃったから。」
「それより、電界って大人でも見れるの?」
「?。ああ、ごめんね。ウソついてた。それでおばあちゃんに雷が落ちるくらいに怒られちゃって。」
「ううん。私も親に聞いて。」
「そっか。それじゃあ案内するね。まずはどこから案内しようか。」
「学校へは行き方は引っ越し屋さんから教えてもらったけど。」
私がそう言うと、智美ちゃんは私に、
「まずは学校へ行ってみようか。」
智美ちゃんがそう言ったから、ここから学校へと向かった。
「ねえ。もう少し教えてくれない?電界の事。」
私は智美ちゃんに言った。
「いいよ。まずどこから話をすればいいかな?」