駆け抜けた少女【完】

「貴様っ! 女の癖になんたる無礼か!!」


新見は顔を赤くしながら、またしても刀に手をやる。


普通のこの時代の女子ならば、既にこの時点になる以前に斬られ死んでいるであろう状況下にあっても、矢央は違う意味で震える体を抑えている。


「――――また言ったわねぇ!」

どうしてこの時代の男は身分や男女の差別化をはかろうとするのか。


平成の世に生まれた矢央には、それが不思議で仕方ない。


「女だから何だって言うのよっ!女にだって、自分の意見を尊重する権利はありますっ!!」

「何を言うかっ、女は男に尽くし慎ましやかにあるものだ!」

「私が尽くしてもいいと思えるのは、私が尊敬出来る人だけです!」


「なにをっっっ!」



若干矢央の発言に眉を寄せるが、意外な人物が二人の間に入った。




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