妖魔03(R)〜星霜〜
俺が殺したきっかけ?

また、俺が、余計な事をしたのか?

「でも、それだけでは結界を解く事は出来ないんですよ。小さな歪みでしたからね。それでも、あなたがもっと結界を解析を簡単にしてしまったんですよ」

「解析?」

「まあ、前々から結界を解こうと頑張ってたんですけど、火野長老の力は侮れませんでしたね。では、何が簡単にしてしまったか、七色の実に見覚えはありませんか?」

「まさか」

「あの実の中には結界術を強固にするコアが入っていたんです」

「嘘だよな?あれを、取ったから、結界が解けたなんて、嘘だよな?」

俺が村の人たちを、カメリアを?

何も、考えられない。

「あなた、話の流れをちゃんと読めてますか?あなたはきっかけに過ぎないんですよ。小さな歪みを作ろうとも、七色の実を取ろうとも、まだ結界術の効果は持続していた。そこで私の出番ですよ」

「お前」

「それでも、式が難しくて中々の曲者だったんですよね。まあ、あなたのおかげで解析が済んで、結界のほぼ無効化に成功したんですよ。だから、彼が現れました」

「お、前、お前、お前はああああああああ!」

掴みかかろうとしたが、レインは軽く後ろに避ける。

「ぐう!」

「あなたに怒る権利なんてないですよ。だって、あなたが私にチャンスを与えましたからね。ま、いいじゃないですか。自分の命は助かったんですし」

「生きていた!あいつらは、小さい世界でも生きていたんだぞ!何でだ!?」

「生きているから何ですか?」

「え?」

「殺しちゃならないんですか?それは誰のルールブックに書いてあるんです?」

「お前、何言って」

「私は人助けをしたに過ぎないんですよ」

今、妖魔達の居場所が解らなくて困っている人達といえば、テンプルナイツしかいない。

「てめえ、テンプルナイツの、回し者か?」

「極端ですね。助けたら味方になるんですか?ホント、何も考えないんですから」
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