金魚花火

はじまり



ピピピピピピッ………


「う~ん……ッ??」


耳元で、昨日大音量に設定しておいた携帯の目覚ましが鳴り響く。
眠くて半分閉じている目を擦り布団から起き上がった。


まだ冷たい風が吹く4月今日から私、留依は高校2年になった。


「ん…?」


時計をよく見る。設定したはずの時間は7時…今は8時。
見間違いかと思い目をこすりもう一度時計の示す時間は変わらない。

学校に行かないといけない時間は…


8時15分…。


「や…やッばぃ…!!!」


パジャマを脱ぎ捨てて制服を着る。
パンをバックに入れダッシュで駅へ向かった…
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