金魚花火

家からずっと走ってギリギリで乗り込んだ電車。

間に合った…と、ほっとしながらあいていた席に座ると…


「おはよ留依ッ。」
「あ、恵南!わ~久しぶり~~!!」


隣に中学からずっと同じクラスだった親友の 恵南 -えな- がいた。
会うのは二週間ぶりだった。

恵南は私よりも10㎝も身長が高くて、お姉ちゃんのように慕っていた。


 - - - - - - - - - -


「じゃあ出席取りま-す。青木~…」


教室についた時にはもう私と恵南以外全員席に座って出席を取っていた。

けど…なぜか私の隣の席だけ誰も座ってなくて空いている。


「神谷はいねェか。えと、じゃあ―」



―――――――――神谷…?



私の隣りの誰も座っていない席を見ながら先生が言った。


神谷…さん?それともくん?…どっちなんだろう??


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