イチゴの気持ち ~イチゴ達のラブストーリィ~
「今日は、ホントにごめんな。でもよかった。こんなことでもなきゃお前と話すこともできなかったからな」
先輩が静かに言った。
夏の夕暮れに反射して、先輩の顔が少し赤く見えた。
『私も今日はうれしかったです。水の神様以上に先輩のこと…これからも応援するね』
「…おぅ。ありがとな」
そう言って、先輩は私のジュースを差し出した。
夕焼けに照らされたソーダは本当にイチゴ色になっていた。