【中編】彼女の嘘
-トントン


「は〜い。」


「遼」


「疾風、どうかした?」


部屋に入ってきたのは、疾風だった。


「明日、何時?」


「えっ?あっ、普段通りに出るよ。」


やばいやばい。


一瞬、何のことかわからなかった。


「じゃあ、大丈夫だな。」


疾風は、不適な笑みを浮かべた。


嫌な予感。


「今日は....」


だって、たぶんヤるって事でしょ?


「用意は、終わったの?」


用意なんて、もう終わってる。


ただ、考え事をしてたから。


「うん。荷物そんなないから。」


「なら、いっぱい時間はある。」
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