純愛 ~守りたい~
『ここって一応。美術室に行くのに使うと、早い階段なんだよね(笑)たまたま通ったら、落ち込んだ人見っけたから、声かけただけ!じゃあな(笑)あんたのせいで授業に遅れるだろ!』
そう言って、走っていった。
あたしはそれから、体育館に戻り、何もなかったかのように友達と過ごした。
友達の何人かは、
『やっぱ穂乃嘉は、カッコいいねぇ(笑)』
と、からかってきたけど(笑)
―― 進路。―――――
あたしは、進路は自分で選ぶって決めてた。