眠れる森





「それじゃあ今日はもう何もないから、各人自由にして。お疲れさま」



「「お疲れ様でした!!!!」」





兵が正式な対応をとるのは、心からシルクを認めたから




自然とまとめあげ、従うのすら嫌にならない


そんな魅力する雰囲気を醸し出すシルクに、この人なら命をあげてもいいと…自ら駒になっていいと心から思ったからだ






「いい返事だね。」


「そうですね。」





・・・・・・・・




満足そうなレオと、ただ綺麗な顔をしたシルクを見てクリアは愁いを感じた






それは、美しき将軍の笑みの違いに気付いたのか


あるいは、これから先に起こる未来に悲しんでいるのか…






たぶん、どちらも当っていて、どちらも当ってない







こんな風に答えが不安定なのは、彼女もよくこの愁いの理由を分かってないから










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