復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜
【mari.lovelove……】

「えっ……」

奈々子はその後の言葉が出てこなかった。

このアドレス……マリのだ。

メールが来た時間は十二時五分。ちょうどマリが成仏したくらいの時間だ。

耳元に心臓があるようにドクンドクンという音が聞こえる。
奈々子は震える指でボタンを押し、本文を読む。

【どうしてマリが一度死んだのに、動けたかわかる?
それはね……お腹にいたマリと零の赤ちゃんの力のおかげなのよ。赤ちゃんは、産まれることができなかったから、とても怒って、みんなに呪いをかけたの】

――様々な記憶が断片的によみがえる。

マリがのどに食べ物がつかえるようで、食欲がないと言っていたこと……。

足を伸ばしてこけさせたとき、お腹を押さえていたこと……。
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