復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜
階段をのぼり、屋上のドアを理奈が開ける。

大きな貯水タンクが、いくつか並んでおり、周りは高いフェンスで囲まれていた。

暖かな秋の日差しの下でちらほらと、お昼を食べている生徒がいる。

「こっち、こっち」という声がした方を向くと、体操座りの愛華と、あぐらをかいた亜美がいた。
なんで、この二人がいるんだろう、と奈々子はさらに緊張した。

「谷田さん、ここ座りなよ」

愛華が笑顔で、自分の前を、指さす。周りには、理奈たちの物と思われる弁当箱やお菓子が置いていた。

なにがなんだかわからないまま、奈々子は向かいに正座をした。
こんな近くで愛華を見るのは初めてで、心臓が痛いほど鳴っていた。

「はい、これ」とさえが、奈々子に弁当箱を返してきた。

「あー、お腹減って死んじゃうよ。いただきまーす」

さえは、生クリームがたっぷり乗った菓子パンを、大きな口でほおばった。
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