復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜
「なにかあったの?」と亜美が優しい口調できいてくる。

「……英語のノートをマリちゃんに貸したんだけど、返してくれなくて。謝ってくれないから、つい怒鳴っちゃって」

すると、みんないっせいに顔をしかめた。

「えーっ、マジひどいねっ」

「借りた物返さないなんて、最低じゃん!」

「あいつは、そういう奴なんだよ」

亜美が吐き捨てるように言うと、愛華がゆっくりとうなずいた。

「実は、あたしたち……今マリのことをハブにしてるの」

「えっ、なんで!?」と奈々子はおどろいた。

ケンカをしていたと思っていたのだが、まさか仲間外れにされていたなんて。
< 33 / 221 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop