復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜
ドアを閉めようとした、愛華が、はっとした顔をした。

「くそっ……」

マリの体が邪魔をして、ドアが閉まらないのだ。

愛華はヤケクソになったように、ガンガンッとマリの体にドアを当てて、閉めようとしていた。

そのとき、ドタバタと足音がした。千尋とさえが走りこんでくる。

「やばいよ! バレー部の部員が何人か体育館に戻って来てる」

「なんでよっ?」

愛華の顔色が変わった。

「わ、わかんない。忘れ物でもしたのかも」

愛華は、和式便器の上に横たわるマリを、じっと見た。

「――逃げよう」

愛華はそう言うと、すぐさま背中を向けて、トイレを出た。
それを合図にしたように、みんなが飛び出していく。

奈々子はトイレの入り口に置いていた通学カバンを手にして、走った。

かなりのスピードで走っているらしく、みんなの背中が遠くにある。
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