復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜
なんとかトイレの前に到着した。
女子トイレに入ると、悪臭が漂っており、奈々子は、うっ、と息を止めた。

「電気電気……」

愛華が早口でつぶやきながら、壁をべたべたと触る。すると、じじじ、という虫の羽音のような音とともに、ぼんやりと電気がついた。
電灯の寿命が近づいているらしく、チカチカとついたり消えたりしている。

愛華が奥の個室トイレのドアを開けた。

「こっちに連れてきて!」

奈々子たちは三人で必死にそこまで運ぶ。

「せーので、投げて」

愛華はマリの右足をつかんだ。

「いくよ、せーの!」

愛華の声を合図に、奈々子は、ばっと手を離した。

和式便器の上にマリが、どさりと落ちる。
愛華は肩にかけていた通学カバンをその上に放り投げた。
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