復讐メッセージを送信しました。〜ナナツノノロイ〜
どうして、こんな風に言われないといけないんだろう。
そもそも、マリを死なせてしまったのは、愛華張本人で、自分は巻き込まれただけなのに……。
なんで、一番悪いはずの人が、こんなに堂々としているのだろう。

様々な思いが交錯したが、腕を組み、こちらを見てくる愛華は威圧感たっぷりで、逆らうことができなかった。

「わかった……」と奈々子はうつむいたまま返事をした。

「じゃあ、放課後にね。あたしたちもついていってあげるから。今日は零と帰る約束してたけどね」

愛華は恩着せがましい口調で、最後の言葉を付け加えた。

奈々子はうなだれたまま、しばらく動けなかった。
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