白いジャージ2 ~先生と青い空~



私は、砂だらけの先生の髪を撫でた。



「先生、そろそろご飯かな?帰ろっか。」



「うん。帰ろう。俺と直のエロエロな部屋に…」




自転車まで、先生と追いかけっこした。


すごく長い一日。




何もしていないのに

たくさんの思い出ができた一日。


「楽しかったね。せんせー!!」


「今日のメインは、夕日だからな。まだまだこれからだぞーーー!!」



自転車をこぐ先生の後ろ姿に呟いた。



―――大好き。




呟くだけじゃ物足りなくて大声で叫ぶ。




「せんせーーーー!!!だいすきーーー!!」



その声に先生は、自転車のベルをチリンチリンと鳴らして答えてくれた。









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