夜明けを待って
………………………………

丁度そのあたりからだ。


お父さんともお母さんとも、口を聞かなくなった。


朱里はあたしの方を向かなくなった。


そしてあたしは、花街につかっていった。


朱里が病気しても、怪我しても知らせてすらもらえない。


あたしは母親じゃなくなった。


それで自棄になって、体に刺青をいれて。


二人で住みだした今も、顔を合わすのはほんの数時間だ。
< 35 / 69 >

この作品をシェア

pagetop