夜明けを待って
「先生、何やって??」


お母さんの声に振り返る。


「何や…喉痛いって言うたら…二、三日入院して治療しましょう、やってさ」

「そう…まあこの際やからね。」

「うん」


お母さんとこんなに喋ったのは何年振りかな…


ぎくしゃくした空気は変わらない。


「煙草吸いたい」

「入院中ぐらい我慢しなさい。」


薄く微笑みを浮かべながらお母さんは言った。
< 54 / 69 >

この作品をシェア

pagetop