夜明けを待って
「お母さん仕事やから、とりあえず帰るわ。朱里は??どうする??ママとおる??」


下を向いて塞ぎこんでいる朱里に優しく問い掛けるお母さんの横顔を見つめる。


お母さん痩せたな、なんて思いながら。


「…帰る。」


朱里は小さな声で呟いたかと思ったら、あたしを睨み付けた。


「ママとなんか、一緒にいたくないもん。」


何故か、胸の奥が急に痛くなった。


いつもの事のはずが、なんでだろう。


頸動脈を渇斬られたみたいに痛んだ。
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