俺様のカゴの中
こうして俺たちは順風満帆。



留宇が卒業すると同時に子どもを作り、現在妊娠中。



「雷~?留宇がねんね」

「具合わりぃのか?」

「俺ね、ご飯食べてない」

「そうか、メシ作るぞ」



どうやらつわりがキツいらしく、善のメシすら作れない日もある。



ソファーでぐったりしてる留宇の前にしゃがみ込み、頭を撫でた。



「しんどいか?」

「ん…」

「メシは俺が作る。気にすんなよ?」

「ごめん…」

「善、キッチン行くぞ」



仕事は持ち帰るようにして、俺が家事までやる。



さすがに負担がデカいのか、久しぶりに行った病院の検査で胃炎と言われビクビク。



今また倒れるわけにはいかねぇ。



できれば入れたくなかった家政婦を仕方なく雇った。



「末永くよろしくお願いします」

「こちらこそ。わからないことは妻にお願いします。気楽にやってください」



子育ても終わって、旦那に先立たれた中年の家政婦さん。



これで安心が少し増えた…。



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