真面目なあたしは悪MANに恋をする
意外と早くマサの告白を聞けちゃった!

凄くうれしいよ

幸せ

今日のバイト、楽しくなりそうだね

マサが買ってくれた服を着て、バイトに行って…終わったらきっとマサがアパートに来てくれてる

そう想像するだけで、心がぽかぽかと温かくなる

鞄の中で、携帯が震えるのがわかった

私は携帯を手に取ると、液晶画面を見る

『タイトル:上を見て』

マサからだった

本文を開く前に、タイトルを見た私は吹き抜けになっている上の階を見つめた

上からマサがにっこりと笑って手を振っていた

私も笑顔になると、携帯を持っているほうの手を横に振る

マサがバイト先のショップに歩き始めると、私は携帯に目を戻す

『今夜は塾まで迎えに行くよ。塾長に見せつけてやろうよ。俺がいるってさ』

マサのメールに私は思わず笑みがこぼれた

ありがとう

私、マサと出逢えて良かった

葉南をたくさん傷つけて、嫌な女だったけど…マサと知り合えて変わったと思える

この先も、マサと一緒に生きていきたいな



『【番外編】カラダとココロに隙間風』
       終わり


次は、透理のお話です
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