夢

「えっと今日は……」



昼休みが近づいてくる。


今日は、藍希とは話せない。



明日は日曜日だ。


藍希に会うのは月曜日……



すごく長い感じがする。



『おい、涼…、涼！』


「…あ、何」


『何じゃねぇよ、話聞け！』


「…あぁ」



やっぱりあの日から俺は変だ。



「ということです、じゃあ、位置についてください。」



***
「おい、涼！」



メンバーの明―――


林堂明に呼ばれる。



俺を涼と呼んでいるのは、BLOODYのメンバーと父親しかいない。


「お前どうしたんだよ、変だぞ。」


「…だろうな。」


「??マジでどうしたんだよ、気持ち悪ぃ。」


「さぁ…。」



1年半も付き合ってるやつに誤魔化しなんて効かないのは分かっていた。


次々と他のメンバーも寄ってくる。