「やっぱ明も思うか。」


「だって変だろ。なんかあったのか?」



メンバーの一人、小口俊介、通常シュンは一番年上な所為か、一番大人っぽい。

と、言っても

「シュンには関係ねぇよ。」


「…オレ、恋の悩みでも勉強の悩みでもなんでも聞いてやるぜ。」


こういうところだけだ。



「お前はすぐ『恋の悩みなら、オレが聞いてやるぜ☆』って。」




酒井優がシュンの物真似をして笑いをとる。


俺は、一度もこいつが言ったことで笑ったことがない。



今笑ってるのは笑い上戸のマサ―――


潮崎雅弘だけだ。




「ははは!!まぁ、いろいろあるんだろ、涼のことだからほっとけば自分でやるだろ。」




俺はなんだかんだ言って、このメンバーが、このメンバーと一緒にいる時間が好きだ。





「撮りまーす、集合してくださーい。」




昼休みは、もうすぐだった。




「(藍希……どうしてるかな…)」


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