幸せのカタチ~赤い宝物~
VSキラキラ
―12月24日
クリスマスイヴ
学校の終業式を終えて、みんな家に帰る。
私と友來はいつも通りに、サッカー部とテニス部の練習を見て
いつもより少し早めに家に帰る。
「愛果は結局先輩ん家行くの?」
「うん…。
部活終る時間が微妙な時間で出かけられないから。
明日出かけるし。」
「そっかぁそっかぁ♪
もしかして今日もしかするかもねっ♪
感想楽しみにしてるからねっ☆」
何か一人、ニヤけながらよからぬ妄想をしてる友來…。
「ヤダ…友來やめてよ。
ありえないし。」
「えーでもさぁ、好きなら自然にそうなるんじゃないの?
確かにさぁ、初めははずかしぃしちょっと恐いけど、私ホントに好きな人にいわれたら嬉しいと思うけど…。」
う~んと考えながら言う友來の頭の中には、きっと阿部君が居るんだろうな。
「ってか、友來今日クリスマスパーティやるんでしょ?
阿部君も来るんでしょ?」
「…うん。」
友來はちょっぴり照れながら答える。
その顔はすっかり女の子。