恋口の切りかた
クソ──

体重でもかけて縄を引いているのか、腕の力では抗えなくなる。


両脇から首が締めつけられ、意識が遠退いた。

ヤバい──


膝をつく。


兵五郎の奴、何か仕掛けてくるだろうとは思っていたが、問答無用で即座にこの俺を殺しにかかるとは。


一寸先も見えない闇の中で、真の闇に落ちそうになる意識と俺は必死に戦った。



留玖……!



朦朧とする頭の中で、愛おしい少女の名を呼んで──


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