恋口の切りかた
死の光をその身に受けて、
炎に包まれたのは白輝血の貸元、兵五郎だった。
「な──?」
遊水のほうに天照を向けていた貸元は炎を吹き上げながら大きく目を見開いて、
慌てて、遊水がその的となる位置から退いた。
貸元の横では、けたたましい大音響を立てて丸い巨大な鏡が倒され、
俺のほうを狙っていた狐面の男が地面に組み伏せられていた。
「日向志津摩!?」
俺は、鏡を倒して狐面の男を押さえる意外な人物を認めて、驚愕しながらその名を口にした。
「ご無事ですか!?」
と、若い同心見習いは男を押さえつけたまま、俺と留玖を見上げて
瞬く間に貸元の全身を覆いつくして激しく燃えさかる炎を眺めていた遊水も、ハッと屋根の上を振り仰ぎ、
「鬼之介か……!」
城下に仕掛けられた天照で兵五郎を焼いて彼を救ったカラクリ発明家に目を丸くした。
炎に包まれたのは白輝血の貸元、兵五郎だった。
「な──?」
遊水のほうに天照を向けていた貸元は炎を吹き上げながら大きく目を見開いて、
慌てて、遊水がその的となる位置から退いた。
貸元の横では、けたたましい大音響を立てて丸い巨大な鏡が倒され、
俺のほうを狙っていた狐面の男が地面に組み伏せられていた。
「日向志津摩!?」
俺は、鏡を倒して狐面の男を押さえる意外な人物を認めて、驚愕しながらその名を口にした。
「ご無事ですか!?」
と、若い同心見習いは男を押さえつけたまま、俺と留玖を見上げて
瞬く間に貸元の全身を覆いつくして激しく燃えさかる炎を眺めていた遊水も、ハッと屋根の上を振り仰ぎ、
「鬼之介か……!」
城下に仕掛けられた天照で兵五郎を焼いて彼を救ったカラクリ発明家に目を丸くした。