恋口の切りかた
この金髪の男が、どうして
天照から与一を救い、自らが犠牲になろうとしたのか──俺にはわかる。
しかし鬼之介が
留玖や俺を狙った狐面を放っておいて、この男を狙った兵五郎のほうを迷わず天照で攻撃したのは意外だった。
「こいつは驚いたね」と、遊水も肩をすくめた。
「まさかお前に救われるとはな」
鬼之介は、自らが操ったカラクリで燃やした人間がゆっくりとその場に膝を突き、くずおれていく様を歯を食いしばって睨みつけていたが、
「確かにボクは貴様が大嫌いだ」
と、忌々しそうに視線を遊水に移して吐き捨てた。
「だがボクとて、この国の侍の端くれ。
誰が生きるべき人間かくらいは心得ている……!」
遊水が白い顔に苦笑を浮かべた。
なるほどな……。
俺は鬼之介の判断と行動を理解して、
与一と留玖の態度がなんだか変な気がしてずっと気になっていたが、
こちらは迷わず俺を守ろうとしてくれた愛しい少女に手を伸ばして
引き寄せ、抱き締めた。
天照から与一を救い、自らが犠牲になろうとしたのか──俺にはわかる。
しかし鬼之介が
留玖や俺を狙った狐面を放っておいて、この男を狙った兵五郎のほうを迷わず天照で攻撃したのは意外だった。
「こいつは驚いたね」と、遊水も肩をすくめた。
「まさかお前に救われるとはな」
鬼之介は、自らが操ったカラクリで燃やした人間がゆっくりとその場に膝を突き、くずおれていく様を歯を食いしばって睨みつけていたが、
「確かにボクは貴様が大嫌いだ」
と、忌々しそうに視線を遊水に移して吐き捨てた。
「だがボクとて、この国の侍の端くれ。
誰が生きるべき人間かくらいは心得ている……!」
遊水が白い顔に苦笑を浮かべた。
なるほどな……。
俺は鬼之介の判断と行動を理解して、
与一と留玖の態度がなんだか変な気がしてずっと気になっていたが、
こちらは迷わず俺を守ろうとしてくれた愛しい少女に手を伸ばして
引き寄せ、抱き締めた。