恋口の切りかた
青文はビュッと鋭く槍を振って包囲していた侍たちを牽制し、近くにいた者たちが慌てて退いて、
「ならば、私にかけられたいわれ無きその疑い、今この衆目の前で晴らせば──こちらの言葉にも耳を傾けていただける、ということですかな?」
何を考えているのか、覆面家老はそんなことを言い出した。
「お、おい……青文……?」
戸惑った声を出す円士郎を無視して、覆面の御家老は殿を振り返った。
「殿、この素顔でお目を汚すご無礼、どうかお許しを」
青文は一礼してそんなことを言って、
「いや、しかし青文、それでは……」
殿もまた、焦った様子でそれを止めようとしたのだけれど、
「私が異人の血を引く盗賊だなどという、海野殿の言こそ妄言!」
青文は注がれる視線の中心で、顔を覆う覆面頭巾に手をかけ──
「私もこの顔、墓の中に入るまで衆目にさらす気などなかったが、こうなった以上やむを得まい」
そう言って、
「私がこれまで、なぜ顔を隠してきたか──者ども、とくと見よ!」
首から上を隠してきた布を、剥ぎ取った。
「ならば、私にかけられたいわれ無きその疑い、今この衆目の前で晴らせば──こちらの言葉にも耳を傾けていただける、ということですかな?」
何を考えているのか、覆面家老はそんなことを言い出した。
「お、おい……青文……?」
戸惑った声を出す円士郎を無視して、覆面の御家老は殿を振り返った。
「殿、この素顔でお目を汚すご無礼、どうかお許しを」
青文は一礼してそんなことを言って、
「いや、しかし青文、それでは……」
殿もまた、焦った様子でそれを止めようとしたのだけれど、
「私が異人の血を引く盗賊だなどという、海野殿の言こそ妄言!」
青文は注がれる視線の中心で、顔を覆う覆面頭巾に手をかけ──
「私もこの顔、墓の中に入るまで衆目にさらす気などなかったが、こうなった以上やむを得まい」
そう言って、
「私がこれまで、なぜ顔を隠してきたか──者ども、とくと見よ!」
首から上を隠してきた布を、剥ぎ取った。