恋口の切りかた
「未遂です。共にいた二人は斬りましたが……」
堀口は痛恨の極みという表情で両の手をにぎりしめた。
「御家老本人は斬れなかった上、顔を見られて逃げることになりました」
「どなたの命あってのことでありんすか!? よもや、堀口様ご本人の意思とは……」
「それだけは!」
堀口は、りつ様のその問いには答えずその場に平伏した。
「それだけは申せません! どうかご勘弁(かんべん)を!」
りつ様はぼう然と堀口を見下ろした。
「しかし今宵のこと、結城様はすべてご存じのことなのです」
「それは──御家老の夜討ちに、晴蔵様も荷担されているということでありんすか!?」
戦慄(せんりつ)した口調でりつ様が言って、私も背筋が寒くなった。
堀口は痛恨の極みという表情で両の手をにぎりしめた。
「御家老本人は斬れなかった上、顔を見られて逃げることになりました」
「どなたの命あってのことでありんすか!? よもや、堀口様ご本人の意思とは……」
「それだけは!」
堀口は、りつ様のその問いには答えずその場に平伏した。
「それだけは申せません! どうかご勘弁(かんべん)を!」
りつ様はぼう然と堀口を見下ろした。
「しかし今宵のこと、結城様はすべてご存じのことなのです」
「それは──御家老の夜討ちに、晴蔵様も荷担されているということでありんすか!?」
戦慄(せんりつ)した口調でりつ様が言って、私も背筋が寒くなった。