恋口の切りかた
「それが……父は今家を空けています」
私は、今度は正直に伝えた。
こういう場合、誰に指示を仰げばいいのだろう。
次期当主って言っても、漣太郎は私と同じ子供だし。
やっぱり、母上の奈津様だろうか。
「なんと……! かような時分に、いずこに……?」
堀口は、父上の行き先まで追いかけて行きそうな様子できいてきた。
今の話の流れからは言うべきかどうか迷ったが、やはり判断がつかなかったので──
ばかな子供の私は──
ばか正直に──
答えた。
「ええと、さっき伊羽様から呼ばれて、お屋敷へ」
離れの中の空気が凍りついた。
私は、今度は正直に伝えた。
こういう場合、誰に指示を仰げばいいのだろう。
次期当主って言っても、漣太郎は私と同じ子供だし。
やっぱり、母上の奈津様だろうか。
「なんと……! かような時分に、いずこに……?」
堀口は、父上の行き先まで追いかけて行きそうな様子できいてきた。
今の話の流れからは言うべきかどうか迷ったが、やはり判断がつかなかったので──
ばかな子供の私は──
ばか正直に──
答えた。
「ええと、さっき伊羽様から呼ばれて、お屋敷へ」
離れの中の空気が凍りついた。