恋口の切りかた
一生懸命そう伝えると、円士郎は緊張したような表情を浮かべ「留玖……」と私の名を呼んだ。

私を見下ろす瞳は真剣で、でも優しい色を帯びていた。


なんだかいつもの円士郎と違う……?


円士郎の手が伸びて私のほっぺたをそっとなでて──

私は円士郎が何を考えているのかわからなくて、でも円士郎とちゃんと話をしなくちゃ、とそればかり考えていた。

だから、円士郎に見つめられてまた鼓動が早くなるのを感じたけれど、それはきっと──





これから話す内容について、円士郎に聞くのが怖くて、



そのせいなんだと……思った。





「円士郎は、やっぱり人を……斬りたいと、思うの?」

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