【短】涙が出るほど好きだった



____



朝。


冬なのにめずらしく照りつける太陽。



あったかいくらいの気候がすごしやすい。






「そーくん♪」




「…柚姫…五分遅刻だぞ。」




え?

奏くん怒ってる?




「ごめ…ん。」




しゅんとしたあたしを見て奏くんがプッと笑う。




「アハハッ!」



「…な、なに!?」




「ばーかだな!怒ってるわけないだろ」





そういってあたしの頭を撫でる。


彼がふれたところに熱が走る。




…愛しい。





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