カゴの鳥
4.友達
僕と伊織先輩が正式にパートナーとなって一週間がたった。


その間先輩は毎日ご飯時になると僕の部屋にやってきて、食堂につれていく。


今も僕は部屋に居るわけなのだが……


ーコンコン


ガチャ


「利都ちゃ~ん!ご飯行くよー」


ーーとまあ、いつもこの調子でやって来る。


「……伊織、ノックくらいしてっていつも言ってるんだけど…」


「いいじゃん♪パートナーなんだし」


いつも思うけど……どんな理由だろう…


「それに、オレ的には利都ちゃんにご飯食べさせる事が大事だから♪」


「意味わかんない…」


なんかいつも以上に低年齢扱いされてる?


「あら、利都ちゃん拗ねちゃった?」


僕とは逆に先輩は上機嫌だ。


「伊織は最近ご飯の時上機嫌だよね」


僕がここ数日思っていたことを聞いてみた。


そうすると先輩はよくぞ聞いてくれましたという顔になって


「だって利都ちゃん、ちゃんとご飯食べるようになってから血色いいんだもん♪」


「……え?」


僕はびっくりした。


それに「もん」って…何歳だ…


「最初はホントに大丈夫か?って感じだったし。オレが育ててるみたいでつい♪」
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