キラめく堕天使

 アメシスは言って、上を向いた。キラキラ光るアメジストを一粒、喉に向かって落とし込む。

 それを飲み下すと、オレに向き直った。

「お願いがあるの」

「え?」

「羽根も濡れちゃったことだし、これからあたし、少し眠るから。

だから、あたしが石になったら、身につけておいてくれない?

またゴブリンにさらわれるのは嫌だから」

「いいよ。君を起こしたいときはどうすればいいの?」

「えーと。そういえばあたし、あなたの名前、訊いてない」

 そうだっけ。

「オレは、ジュラ、らしい」

「らしいって。まあいいわ。ジュラ、その方法はね、」

 アメシスはキレイな紫色の目でオレを覗き込んだ。

 ちょっとどきっとした。

 けれど。アメシスは笑って、

「ないわ。あたしが体力を回復して、起きようと思うまでは、無理よ」

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