キラめく堕天使

「冗談よ」

 言って、アメシスは小さな怒りをその眼に込めてオレを見た。

「何の役に立つの?なんて失礼なこと聞くから言ってみたくなったのよ。

まあ、それも嘘ではないんだけど」

 はあ。

 どうもオレはアメジストの精のような彼女をおこらせてしまったらしい。

「ごめんね」

「いいの。アメジストはね、癒しの薬になるわ」

 言って、手のひらに溜まった粒をオレに見せると、オレの右手を取って、その中に石を落とした。

「これはあなたにあげる分」

 石はオレの手に触れる前に消えた。

 どうやら、石収納用の指輪の中に消えているようだ。

「それから、こっちはあたしの分」

< 130 / 212 >

この作品をシェア

pagetop