キラめく堕天使

 それとも

オレは、エレナの耳を見た。

血が首を伝って落ちている。

エレナがつけていた、ピアスを奪うために?

けれど、あれはジュランが身につける意外に何の役に立つというんだろう。

黙っていると、エレナがオレの視線を感じたらしい。

「もしかして、あなたもあのピアスが欲しくてここまできたの?」

 オレは黙っていた。

 そうだと言ってはいけない気がした。

 エレナは弾けるように笑い出した。

「あっは。おかしい。

そうよね。

堕天してしまったあたしに価値があるとしたら、あのピアスを身につけているってことだけだものね」

「そんなこと、ない。」

 エレナの目は険しくオレを捉えた。

「じゃあ、何があるって言うの?」

 オレは彼女を見た。

 今は苦しげな表情を浮べているけれど、可愛い顔立ちは変わらない。

 大きな目にはグレーの潤んだ瞳。

 揺れるサラサラの銀髪。

 天使はみんなそうなんだろうか、抜群のプロポーションで、童顔の割に、グラマラスだ。

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