キラめく堕天使

「いや、オレは、この谷から他へ抜ける道を探してたから」

「じゃあ、一緒に探しましょう。

あたしは、あのゴブリンが許せない。

ソニールの名前を騙ってあたしを騙して」

「また捕まりに行くの?」

「あら、あなたが戦ってくれるんじゃないの?

あなた悪魔なんでしょう?」

 そう見えますか?

 訊いてみたかった。

「悪魔の身体を借りている人間。

本来の身体は今瀕死の重傷をおって治療中」

「あら、じゃあ、早く帰らないと、本当に死んじゃうわよ」

「うそ?」

「本当よ。魂が離れても生きていられるのはせいぜい三日ね」

「そんな」

 ルナはそんなこと言わなかった。

「ここでの時間の感覚って人間界とは違うの?」

「違う、かな」

「じゃあ、どれくらい経ってるかわからないんじゃ」

「そうね」

 
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