キラめく堕天使

「きゃーっ!!」

 突然エレナが洞穴中にこだまするような大きな声で叫んだ。

 オレは心臓を口から吐きそうになった。

「ちょっと、エレナ!?」

 エレナはぺろっと舌を出すと

「後は任せたわよ」

 言って、後ろの岩陰に身を潜めた。

 どういうことだ?

 考えているうちに、足音が迫ってきた。

 何か、来る。

 オレは剣を引き抜いた。

 一緒に、明りも迫ってきた。

 突き出た岩に身を隠して、向こう側をそっと見た。

 ゴブリンだった。

 
< 154 / 212 >

この作品をシェア

pagetop