君のとなり
「えいっ!」
可愛らしい知香ちゃんの声と共に、ブーケは宙を舞った。
キレイな弧を描いて。
ポスッと、それは見事に、アタシの手の中に納まった。
びっくりして、どうしたら良いのかわからなかった。
「え、あ……ごめんなさい」
ペコペコと頭を下げて、後ろにいる悠ちゃんに助けを求めようと振り返ると、そこに悠ちゃんはいなかった。
キョロキョロと悠ちゃんを探しても見当たらない。
泣きたい気持ちをグッと堪えて、少し俯いた。
「……ここ!」
その声に顔を上げると、さっきお兄ちゃん達が歩いていたレッドカーペットの上に悠ちゃんが立っていた。