君のとなり




「いや、今日はちゃんと言ってきたから。」



「そっか。悠ちゃん、愛されてるねぇ~」



なんて笑ってみせると、悠ちゃんは目を伏せて少し苦笑いを浮かべた。





「じゃあ悠ちゃん、ごゆっくり~」


何とも言えないこの空間から脱出すべく、ヒラヒラと手を振ってリビングを後にした。





本当は、もっと一緒にいたいけど。


隣に座って、ずっとずっとしゃべっていたいけど。




悠ちゃんと一緒にいると、想いが溢れてきそうで。




言葉にして伝えてしまいそうだから。




< 94 / 122 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop