絶愛
「のぞみ?見てるの悪いんだけどさ。私、男待たせてるから。いいかな?」


「あっ!そっか。いつも、ちゃんと迎えに来る彼ね?いいなぁ~。私の所は絶対来ないよ?」

「のぞみは、同棲してるからいいじゃん。あたしは違うんだから。」

高速エレベーターに乗り込み1階を押した。


最初はこんなに早く地上に着く早さのエレベーターに感動したけど、回数を重ねるごとに今ではなんとも思わなくなる。



「じゃ。お疲れ様」


のぞみに別れを告げ、外へ出ると、たちまち夜の香りが私を包む。


私は、このなんともいえない゛夜″のこの空気が大好き。

なぜか私をドキドキさせるから。





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