虹色に変わる恋
咄嗟に下を向く


男性は通り過ぎて行った


辺りは更に暗くなり、ポツポツと雨が降ってくる


涙を誤魔化すのに丁度いい


すると雨はどしゃ降りに変わった


私はベンチに座ったまま、雨に打たれていた


私なんて…利用されるだけで、どうなってもいい


そう思っていた時、私の目の前がオレンジ色になった


こんなずぶ濡れの私にオレンジの傘を差し出す男性がいるなんて…


その人は自分はびしょ濡れなのに、そんなのお構い無しで私に傘を差してくれた


「風邪…引きますよ?……」


優しい声で…


優しい微笑みで…


その時、私はあなたに…





してはいけない恋をした





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