雨に恋した華
梅雨入りしたとは思えない程、今日もカラッと晴れた空が広がっている。


「紫〜っ!!」


ゆっくりと歩いていると、後ろから千晶の声が聞こえた。


「あっ、おは……」


「誕生日おっめでと〜っ♪」


振り返ったあたしの言葉を遮った千晶は、最高の笑顔で言った。


「はい、これ!プレゼント♪」


「あっ、ありがと……」


喜ぶ間も無く千晶から手渡されたプレゼントを受け取って、彼女の勢いに圧倒されながらも何とか笑顔でお礼を言った。


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