グリンダムの王族
カインは賛同するように頷いた。

「だからその座を与えてやると」

「その通りだ」

カインは、「そういうことね、、、」と呟いた。

「前に”時期を見てる”って言ってたけど、その”時期”は来たの?」

「そうだな。とりあえずファラントとの会談が終わったからな。一安心だ。」

ラルフの言葉にカインは、「なんか関係あるの?それ」と聞いた。
ラルフはふっと笑みを浮かべた。

「俺の予想では、ギルバードの背後に居るのはゴード王国だ。
あいつはゴードの滅ぼしたキスギルの亡命者だと言う話だが、ギルバードを送り込むために滅ぼした国の名前を使ったのなら納得がいく」

カインはその言葉に目を丸くした。

「平和でのどかなキスギルの騎士にしては、レベルが高すぎると思わないか?」

カインは思わず頷く。ラルフは言葉を続けた。

「ゴードが相手なら、グリンダムに進軍する道としてファラントを経由する可能性が高い。
ファラントは軍事力ではゴードの敵ではないからな」

「それはまずい!」

カインが思わず言った。ラルフが頷く。

「そうだ。まずい。同盟国とはいえ、こちらの戦に巻き込んだとなると後々立場が弱くなる。
その前に鉱山の話はまとめておきたかったのさ」

ラルフはそう言ってカインを見ると、不敵な笑みを浮かべた。

カインはそんな兄をしばらく呆気に取られたように見ていたが、やがて”やれやれ”というようにため息をついた。
< 197 / 265 >

この作品をシェア

pagetop